きなこの家で楽しい生活

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コートジボワール 思い出 エピソード9

こんにちは。

 

 

 

エピソード8はこちら↓

 

chezkinako.hatenablog.com

 

 

 

ついに帰る日がやってきました。

中東チームのほうが早く出発して、ヨーロッパチーム(私たち)は夕方くらいだったかな、素敵なホテルを出ました。

ヨーロッパチームのほとんど全員がパリ行きのエアフランスを利用していたのですが、一人だけベルギーの航空会社の人がいました。行先は同じパリなのですが、少しだけエアフランスより早い出発時間でした。

それに乗る予定だったのはパリに住んでいるエジプト人女性です。

彼女は一人でこの旅行に参加していて、夫とかわいい子供たちをパリに置いて来たのよってホテルの白いテラスで写真を見せてくれました。息子君も娘ちゃんもとってもかわいくて一緒に来てたら遊びたかったなー。3歳なんて最高にかわいいですよね。

 

 

 

でも彼女はこの後飛行機に乗れず、パリにいる家族にも長いこと会えなくなってしまいます。なぜならフランスのビザが切れたままフランスを出国してしまったから。

 

 

 

空港に入るときに全員一列に並んで警官と空港の警備員がいる入口を通りました。Lちゃんの祖父母は私たちに警官にお金があるか聞かれてもないって答えなさいとアドバイスしました。

幸い私たちは何も聞かれなかったのでそのままカウンターに行けました。

カウンターでは荷物を預けてパスポートを見せたら夫のと合わせてどこかに持って行ってしまったので、あせりました(;'∀')

その方は別のカウンターに行ったのでこっちに帰ってくるまでじーーーーっと見ていました。なくされると困りますもんね。

無事チェックインができたので上の階に行きましょう、というときに一緒の便に乗るはずのフランスチームががやがやしていました。

何を話しているのかよくわからなかったのですがそのエジプト人女性を助けようとしていたようです。ビザがどうのって言っていたのでコートジボワールに入るためのビザが切れていたと私は理解したのですが、フランスのビザが切れていて飛行機に乗れなかったようです。

 

 

 

ビザがない人を連れて行ったらダメなルールが航空会社か空港にあるのでしょうね、きっと。そりゃそうか。

ちなみに私は夫と一緒にドバイのコートジボワールの大使館(領事館)でコートジボワール滞在のビザをもらいました。

無料だったと記憶しています。

ビザ延長の紙をもらっていたようなのですが忘れて出国してしまったみたいです。

この辺りはドイツに帰ってから聞きました。

 

 

 

この女性は滞在中から災難に見舞われていたんですよね。

私たちが観光に行った日、彼女たちは海に行ったらしくそこで溺れたそうです。

海を散歩していた現地の人が気が付いて助けてくれたのですが、100ユーロ請求されたと言っていました。

その話は子供の写真を見せてくれた時に話していました。

とにかく助かってよかった。

 

 

 

コートジボワールを別の日に何とか出国して、トルコの友人の家に行ったところまでは聞いたのですがそのあとどうなったかは知りません。

 

 

 

彼女のことでもう一つ印象に残っていることは、私がフランス人女子たちと同じテーブルを囲んでいた時の発言です。

そのときフランス語で話していたんです。私は聞いていただけ。

そこにエジプト人の彼女が来て、みんなに英語で話して!って要求しました。

そして私に『フランス人は言わないとずっとフランス語で話すから英語で話すように言いなさい』と。

ちゃんと会話に入ってコミュニケーションを取るつもりがある人の言葉だなと思いました。

 

 

 

私は全部わからなくてもいいって思っています。あとはフランス語なまりの英語ならフランス語を聞きたい

もちろん内容によってはちゃんと把握しないといけない時もあるのでそういう場合は除きますが、べらべらただしゃべっている時なんかは大したことを話してないのがわかるのでまったく気にならない。

でもちゃんとその場にいる人全員がわかることも大切にしているエジプト人の彼女も正しいなと思います。

 

 

 

続く